夢と知りせば

 

 

目を覚ますと、何故か泣いている。見ていたはずの夢は思い出せない。そういう事が、最近よくある。多分、あの人の所為だ。夢と知っているなら、涙を流す事はなかった。夢の中で逢うだけで充分と思っているから。けど明晰夢なんて僕は見られない。だから朝になったとき、瞳から朝露のように雫が流れていくんだろう。その事に今日も僕は気付いている。あの人の名前を僕はまだ知らない。

 

 

 

どうも。いつも迷い続ける一人の少年、山岡です。ディズニーのCMから新海の名を聞いていた僕にとって(事の真偽がどうであれ)、新作が社会現象になるくらい好調という事は嬉しいものです。ここ阪大ヨット部艇庫でも言の葉や秒速が映像として流れている事は、監督の一ファンとしては大変喜ばしい事だと感じています。

 

新海さんが持つ一貫したテーマは思春期の少年少女の恋、だと思うんですね。それはきっと我が阪大ヨット部艇庫にいる部員達にも言える事なのかなと最近思います。如何にスポーツに打ち込んでいるといっても年頃の男女、恋愛話は好きなもの。永久のテーマですから、僕も一人のもの書きとして人並みに学んで行きたいものです。

 

 

 

新海さんといえば、映画を見てからはよく雲を見るようになりました。朝起きてから見る朝焼け、練習中の青空、練習の終わりに見る夕焼け、そのどれもが特徴をもって美しく見える。たまに自分の事が卑しくて汚くて嫌いになる時があります。そういう時に限って周りの世界はどうしてか美しく見える。だからまた頑張れるのかもしれません。

 

 

 

 今年の夏はほとんどヨットに費やしました。もっというと470クルーとして大学二年の夏休みを捧げました。

 

過ぎ行く夏、色褪せていく景色。雲の輪郭が秋の情緒を醸し出し、温かいホットコーヒーが美味しくなる季節がやってきて、一昨日セーターをもう一枚出しました。達成できた事、やり残した事はどちらも同じくらいあります。一人の人間のそんな事、どうでもいいよという風に季節は過ぎてゆく。まるで時間の流れに取り残されているようです。

 

 

 

それでも……、一抹の寂寥感を覚えつつも、僕はまた生きていこうと思うんですね。

 

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コメント: 1
  • #1

    Heide Chestnut (月曜日, 23 1月 2017 10:52)


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